鬼、金を食らいに旅に出る

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【日本酒】高木酒造 朝日鷹 十四代を生み出した酒蔵の晩酌酒

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うまい酒をもとめて西へ東へ右往左往してきましたが、結局は地元の酒が一番なのかもしれません。

地元の酒は理屈抜きで旨いものです。誰が何と言おうと旨いものなのです。

それは今も昔も変わらないことなのでしょう。

この記事が地元への観光客を一人でも多く連れていくことを期待します。

 

高木酒造

日本酒好きの方は「高木酒造」という酒蔵名を一度は聞いたことがあるかもしれません。

それもそのはず、あの「十四代」の蔵元です。

今では現地に行っても全くお目にかかれない日本酒で、お目にかかれるのは高級店と都会だけですね。

販売戦略として東京などの都会を初めから意識していたとのことなので当然といえば当然の結果です。

山形の村山市で作っているけど、飲めるのは東京というのはちょっと悲しいですが、激戦区の東京で認められた英雄的なお酒です。

しかも、この高木酒造さんを調べる手段がほとんど無いのです。

連絡手段は電話くらいです。

今時ホームページもなく、Wikipediaから飛べるページは山形の酒蔵紹介ページという感じの謎に包まれた酒蔵です。

以下が、公開されている情報ですが、ちょっと困惑してしまうくらい情報がないですね。

 

高木酒造(株)
■住所 :
〒995-0208
山形県村山市富並1826

■電話 : 0237-57-2131
■FAX : 0237-57-2133
■代表者 : 高木 顕統
■創業年 : 元和元年(1615年)
■URL :
■E-mail :

朝日鷹

そんな酒蔵ですが、地元を見捨てたわけではないということが分かるのが、今回お届けする「朝日鷹」という銘柄です。

まずは、日本酒を語るうえでの最低条件である区分(ランク)を確認しましょう。

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一番凄そうなのは、字画が多い純米大吟醸だと直感でわかると思いますが、これが一番高価です。

理由はお米を半分以上も削ってしまうことと、アルコールでの水増し?的なこともしていない純度100%のお米だけ(純米)のお酒だからです。

50%も削るのですから子供でも値段が上がってしまうのは理解できるでしょう。

削れば削るほど旨くなるかはわかりませんが、なんか贅沢だなと感じると思います。それがそのまま、販売価格に反映されているため一番高価なお酒になるのです。

この理屈で、米を削りまくった酒、アルコール加えていない酒が高価であることが分かったと思うます。したがって、逆に米をあまり削っていない酒、アルコールで水増しした酒はランクが下がっていくという単純なものなのです。

世間一般に、有名で高価があるとされている日本酒は純米大吟醸であることが多いのですが、名称が同じでも純米大吟醸ではない日本酒は値段が下がるのです。

分かりやすい例とすると、時代の先を行くと言われ、今は国内外問わず売れている「獺祭」があります。

これは凄いですよ。獺祭と言ってもピンキリだということがわかるのです。

 

・獺祭 磨き その先へ(精米歩合非公表)

・獺祭 純米大吟醸 50 (精米歩合50%)

・獺祭 純米大吟醸45 (50と39のブレンド)
・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 (精米歩合39%)
・獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 (精米歩合23%)
・獺祭 磨き三割九分 遠心分離 (精米歩合39%)
・獺祭 磨き二割三分 遠心分離 (精米歩合23%)
・獺祭 磨き三割九分 発泡にごり (精米歩合39%のスパークリング)
・獺祭 磨き二割三分 発泡にごり (精米歩合23%のスパークリング)
・獺祭 発泡にごり酒50 (精米歩合50%のスパークリング)
・獺祭 純米大吟醸 寒造早槽48しぼりたて (50と39のブレンド)
・獺祭 温め酒50 (精米歩合50%の熱燗用)
・獺祭 磨き二割三分 遠心分離 おりがらみ (精米歩合23%)
・獺祭 磨き三割九分 純米大吟醸 槽場汲み (精米歩合39%生原酒)
・獺祭 夏仕込み しぼりたて生 純米大吟醸 三割九分 (精米歩合39% 8月に仕込む限定酒)
・獺祭 等外 (等外米を使用した獺祭50)
・獺祭 等外23 (等外米を使用した獺祭2割3分)
・獺祭 古酒
・獺祭 初心
・獺祭 試

これだけあっても、すべて「獺祭」です。

あなたは目の前に「獺祭」を出されて、それが高価な「獺祭」なのか、安い「獺祭」なのか判断できますか?

ほとんどの人が、「獺祭」というだけで、本質的な価値を見失うことでしょう。

私も、居酒屋で「獺祭」としか記載されていない酒を提供されたとしたら、その酒が純米大吟醸ではないことはわかるでしょうが、それがどのランクの酒かは絶対にわからない自信があります。

ということで、日本酒にはさまざななランクがあり、「獺祭」などの一つの銘柄名だけで語れない世界であることはわかっていただけましたでしょうか。

 

話を戻すと、高木酒造の「朝日鷹」は銘柄名も「十四代」とはかけ離れており、日本でこの銘柄を知っている人も限られた地域の人が中心であることは間違いないです。

ですが、この「朝日鷹」はランクでいうと下から2番目の低ランクのお酒の部類とは思えない味なのです。

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外観は、このように光り輝いてますが、やはり「十四代」に比べると威厳はないな~といった感じです。

しっかりと本醸造であるということを主張しており、『俺はあんまり米も磨かれてないし、アルコールも追加されてるんだから過度な期待はするなよ!』と語りかけているかのような哀愁があります。

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もはや、ラベルに威厳は皆無です。

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これは、「十四代」と同じ書体の蔵元表記でしょうが、もうちょっと綺麗に書けよと突っ込みたくなるような書体に見えてくるのは、はやり主観が入っているからでしょう。

「十四代」のボトルに同じ書体でこの蔵元表記があったら、『流石、十四代ともなると味のある書体やな~』ってことになるでしょう。

残念ながら、値段を見てしまったら本質を見失う自信がありますね。

販売店

「朝日鷹」は、昔から地元で飲まれていた酒ですが、「十四代」が流行りだしてからは随分と旨くなったと地元でも言われる存在になったようです。

人の心が旨くさせてるのか本当に旨くなったのかはわかりませんが、人々が旨いと思ってくれればこれ以上のことはないですね。

現在では、地元のスーパーに並んだ途端に売れていくそうです。

うちの親父が頑張ってスーパーを回り歩くという状況になっているのはちょっと予想外ですが、それでも存在自体が怪しまれている「十四代」に比べると、庶民でも手に入れることができるという点では「朝日鷹」の方が地元では人気があるようです。

しかも、今のところ「朝日鷹」は地元のスーパーをメインに卸ているのではないかと言われており、東京では逆にどんな銘柄も置いているような酒屋でも今のところお目にかかったことがないのです。

これは、高木酒造が地元を見捨てなかった美談として語っておきましょう。

追記

神田のとある居酒屋で「朝日鷹」を見かけてしまいました。それも目が飛び出るくらいのプレミア価格で提供されていました。

山形とは関係の無い居酒屋なので、ついに「朝日鷹」の都心への流出が始まってしまったのかもしれません。

酒蔵にとっては嬉しいことでしょうが、値段は上がらないで欲しいものです。

親父が飲む晩酌酒がまた一つ減ってしまうのは心苦しいですので。

肝心の味

ここまで引っ張りましたが、肝心の味についてです。

味ほど人それぞれに感じるものはないでしょうが、日本中をまわり東京でも日本酒を飲みまくった私の個人的なあてにならない感想は以下の通りです。

 

名だたる酒とともに目隠しで「朝日鷹」を飲まされたとしたら、正直に言うと大吟醸と言われても疑念を抱けるか不安になる味です。

サラッとした味わいに、ほんのり甘い香りは「十四代」を彷彿とさせますし、「十四代」の銘柄の下級ランクと言われれば納得してしまうかもしれません。

一昔前は、「朝日鷹」は大衆酒として有名であり、味よりも酔うことがメインの酒と親父に聞いたことがあり、安かろうまずかろうの代名詞だったという事を事前に聞いたこともこの高評価につながっている可能性はあります。

しかし、私が好きな「東洋美人」を飲んだ直後に「朝日鷹」を飲んでも、うえー、まずい!的なやってしまった感が無い味であることは確かです。

 

今の時代ネットでなんでも手に入りますが、できれば現地に行って自分の足で旨いものを探し食べるというのが最高の贅沢であると考えます。

ちなみにネットで購入すると現段階で定価の2倍程度です。山形は遠すぎるという方はネットで購入して試し飲みして、気に入ったら現地に行くでも良いかもですね。

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懐と時間に余裕のある方は是非とも「十四代」のおひざ元の山形県村山市に行って「朝日鷹」や現地の旨い料理を堪能してはいかがでしょう。 

鬼でした。